【 さくらもち家 〜緑色のふわっとしたもの1〜 】
作者:てっそ

<概要> 病院にきました

<登場人物>
 ・さくらもち兄
 人間にすると11歳くらい。
 関西弁。
 一人称は俺。
 背伸びしたいお年頃。

・さくらもち弟
 人間にすると9歳くらい。
 喋り方がちょっとアホの子?
 関西弁。
 一人称はわし。
 匂いに敏感。


<配役>
 兄:
 弟:



○リビング
≪SE:雨≫
弟、窓の外を見てる。
兄、格闘ゲームしてる。
001 弟「なー兄ちゃんー」
002 兄「なんやー?」
003 弟「暇やー。あそぼー」
004 兄「(無愛想に)俺今忙しいから無理」
005 弟「え〜、遊んでーや〜。。雨やまへんし退屈すぎて死にそうや」
006 兄「ちょい待てや」
やられそうでコントローラーをカチャカチャしてる。
007 兄「あっ、くそっ、このっこのっ、ホッ、ハッ………あーーーーやられたー」
兄、コントローラーを投げ出してゴロンと横になる。
008 弟「なんや、兄ちゃん負けたんか? わしにもやらし……兄ちゃん?!」
009 兄「いきなりデカい声出すなや」
010 弟「だって、だって兄ちゃんのお腹…!!」
011 兄「俺の腹がどない…ぅゎわああ!」
012 弟「なに?! なんでお腹緑色なん?!」
013 兄「知らん!! 取って!取って!!」
014 弟「嫌やこんなん触りたない!」
015 兄「おま、そんな事言うなや! ほら早う!」
016 弟「嫌やて!! こっち寄らんといて!!」
017 兄「待ってや! コレ取って!!」
018 弟「ん…兄ちゃんちょっと待って…くんくん」
019 兄「お前ようこんなのの匂い嗅げるな」
020 弟「兄ちゃん…わし、コレが何か分かってもうたわ…」
021 兄「な、なんや」
022 弟「(涙声で)兄ちゃん…今までありがとう。わし、兄ちゃんの弟でいられてホンマ良かった…」
023 兄「突然なに縁起でもない事言うとんねん」
024 弟「だって兄ちゃん…不治の病にかかってもうてんもん…」
025 兄「な…」
026 弟「兄ちゃん…? これな…カビや」
-end-
←戻る



(C)薄雲鼠