【 さくらもち家 〜御花見〜 】 作者:てっそ <概要> 家族でお花見に向かう3人。超ほのぼの。 <登場人物> ・さくらもち父 優しくておっとりしてる。 標準語。 若いころは結構やんちゃだった。 ・さくらもち兄 人間にすると11歳くらい。 関西弁。 一人称は俺。 背伸びしたいお年頃。 ・さくらもち弟 人間にすると9歳くらい。 喋り方がちょっとアホの子? 関西弁。 一人称はわし。 匂いに敏感。 <配役> 父: 兄: 弟: |
○坂 | |
軽い上り坂。 | |
弟は兄と父を置いて駆け上がり、振り向いく。 | |
001 | 弟「とーちゃんはよー!」 |
002 | 父「はぁ・・・はぁ・・・まったく、子供は本当に元気だねぇ、ハァ」 |
003 | 兄「とーちゃんはもう年なんやから、無理言うな」 |
004 | 父「ムっ、父さんはまだ年なんかじゃないぞっ」 |
005 | 兄「そない言うても、息切らしっぱなしやんか」 |
006 | 父「そんなことは…はぁ、ないぞ・・・はぁ」 |
007 | 兄「はいはい。別にそない急がんでも、桜は逃げへんて」 |
008 | 父「追いついたー…ぜーはぁ」 |
009 | 弟「そやけど早く見たいやんか!」 |
010 | 父「ここまで来ればあと少しだよ」 |
011 | 弟「ホンマ?!」 |
012 | 兄「お前初めてやもんなー」 |
013 | 弟「うん! そやで! 楽しみやな〜サクラ」 |
014 | 父「そこを道なりに曲がって少し行けば、大きな桜があるんだよ」 |
015 | 弟「少しってどれくらい?」 |
016 | 父「そうだなぁ、ウチからみたらし団子さん家くらいまでかな」 |
017 | 弟「そんならあとちょっとやな!」 |
018 | 父「だろう? よぉし、早く着いた人の勝ち!!」 |
と言いながら走りだす。 | |
019 | 弟「あ! 父ちゃんずるい!!」 |
と、急いで走りだす。 | |
020 | 兄「ちょ! 卑怯臭いで!!」 |
兄も遅れて走りだす。 | |
桜の木に着く。 | |
021 | 弟「勝った〜〜!」 |
022 | 兄「はぁ、はぁ…くそぅ」 |
023 | 父「あー…はぁ、はぁ、やっぱり負けたかーっはぁ…」 |
024 | 弟「うわぁ〜・・・・・・・・・・」 |
025 | 兄「ん、どしたん?」 |
026 | 弟「にーちゃん、これがサクラなん?(大きな桜の木を見上げてる)」 |
027 | 兄「そやで。どや、きれーやろ」 |
028 | 父「いやぁ、見事に満開だねぇ」 |
029 | 兄「俺たちのこの葉っぱは、この木から取ってんねんで」 |
030 | 弟「そうなん!? じゃあわいらの「さくら」って言うんは、これの事なん?」 |
031 | 兄「そやで」 |
032 | 弟「へ〜〜! あっ、サクラの花がピンク色やから、わしらの体はピンクなんか?」 |
033 | 兄「そーゆーこっちゃ」 |
034 | 弟「じゃあじゃあっ、わいらのピンクは花から出来てるんか?!」 |
035 | 父「あ、それは着色料だよ」 |
036 | 弟「ぇ゛…(´゚д゚`)」 |
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