【 るいの1日 : 2日目 監視対象 】
作者:てっそ

<概要>
 あの日以来、なんだか浩一くんの事が気になっちゃって…。
 僕、どうしちゃったんだろう…。

<登場人物> (男:4 女:0 不:0)
 ・渡辺 るい(11/♂)
  小学5年、校内の有名人。
  色白でふわふわ天パの愛くるしい姿。

 ・鍋山 浩一(12/♂)
   小学6年、バスケ部。
   裏表のない性格。

 ・南部 保則(12/♂)
  小学6年、サッカー部(キーパー)
  浩一の友達。
  体が大きく小太り。

 ・先生

<配役>
 渡辺るい:
 鍋山浩一:
 南部保則:
 先生:


○学校・校内外(朝)
児童たちが登校している。
SE『ガヤ』
鍋山浩一、てくてく歩いてる。
SE『浩一、歩く』
SE『走る音が近づいてくる』
渡辺るい、走って浩一のところに来る。
001 るい「浩一くん、おはよう(にこっ)」
002 浩一「? あー…おはよう」
003 るい「ねぇ、今日の放課(後空いてないかなぁ?)」
南部保則、後ろから浩一に体当りする。
SE『体当たり』
004 保則「おっはよー♪」
005 浩一「って、やめろよ(笑)」
006 保則「あれ、るい君」
007 るい「おはよう♪」
008 保則「おはよう」
だらしない顔で挨拶する保則。
るい、クラスメイトを見つけて行ってしまう。
009 るい「浩一くんまたね☆ ナホちゃんおはよう~」
保則、その姿を見ながらニヤニヤと
010 保則「朝からるい君と喋れるなんて~…えへへ」
011 浩一「気持ち悪いなお前」
012 保則「えっひどいっ」
SE『チャイム FA』
 
○同・6年1組 教室
SE『ガヤ』
授業が終わったところ。
浩一、教科書を出してる。
SE『机に教科書を置く』
013 浩一「ヤスー、音楽室行こうぜー」
SE『浩一、歩く』
014 保則「おー。ちょっと待って―」
SE『保則、椅子が動く』
SE『歩く×2』
 
○同・廊下
5年生が体育の授業が終わり教室へ戻ってきてる。
SE『ガヤ』
るい、浩一を見つけて手を振る。
015 るい「浩一くーん」
016 浩一「?」
017 保則「るい君だ。体育だったの?」
018 るい「うんっ。浩一くんたちは~…(持ってる教科書を見て)音楽?」
019 浩一「うん」
020 保則「今日歌のテストなんだ…」
021 浩一「あーしまった、耳栓忘れた」
022 るい「? どうして耳栓がいるの?」
023 浩一「コイツのすごい音痴なんだよ」
024 保則「はぁ…やだなぁ」
025 るい「アハハ、そうなんだ」
SE『チャイム』
026 浩一「やべっ、走るぞ!」
SE『走る』
027 保則「あっ、待ってよ。じゃあまたね」
SE『走る』
るい、2人を見送る
028 るい「…」
 
○同・体育館(夕)
バスケクラブが練習してる。
るい、見学に来てる。
SE『練習』
029 先生「後片付けしとけよー」
030 浩一「はーい」
るい、タオルを持って駆け寄る。
031 るい「お疲れ様っ。はいタオル☆」
032 浩一「? ありがと」
受け取って汗をふく。
033 浩一「なんでいるんだ?」
034 るい「見学しに来たの♪」
035 浩一「へぇ、バスケ好きなの」
036 るい「全然?♪」
ぐいっと胸ぐらを掴んで引き寄せる。
SE『掴んで引き寄せる』
ドスを効かせて、
037 るい「誰にも言ってないだろうね?」
038 浩一「…なにを?」
039 るい「くくっ、ふざけないでよ。もし誰かにバラしたら……」
保則がクラブを終えてやってくる。
040 保則「(遠くから鼻歌気味に)こーいっちくーん、かーえりーましょ~♪ おっなかっがペッコペッコかーえりーましょ~♪」
041 るい「!」
浩一からパッと離れる。
SE『離す』
042 保則「あれ? 今日はよく会うね」
043 るい「見学してたんだぁ☆ バスケクラブの人ってみんな格好いいよねぇ(憧れの表情」
浩一、さっさと帰り支度をしてる。
SE『帰り支度』
044 保則「サッカーだって負けてないよ! 今度見学においでよ、楽しいから」
045 るい「うん、ありがとう。また今度遊びに行くよ(ニッコリ」
046 浩一「ヤス、帰ろうぜ」
047 保則「あ、帰りコンビニ寄っていい?」
048 浩一「うん。(るいに)じゃあ」
るい、浩一の腕を掴む。
SE『パシッと掴む』
SE『ギリッと力を込める』
049 浩一「(小声で)って」
050 るい「またね、浩一くん(意味深」
るい、行ってしまう。
SE『去る』
浩一、掴まれたところをさすりながら、
051 浩一「力つよ…(ぼそっと」
052 保則「ねぇ、いつの間にるい君と仲良くなったの?」
053 浩一「ん~………昨日? 別に仲いいわけじゃないけど」
054 保則「いいなぁ!」
055 浩一「お前の方が喋ってんじゃん」
056 保則「でも僕には近寄ってきてくれないもん」
057 浩一「それは…まぁいいや。コンビニ寄るんだろ?」
058 保則「うん! かっらあっげかっらあっげ~♪」
SE『歩く×2 FA』



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